サマパラ2020 Travis Japan ソロコン感想(とりあえず川島如恵留・中村海人)

 コロナ禍のなか、「Summer Paradise 2020 俺担ヨシヨシ 自担推し推し 緊急特別魂 」という名の配信ライブが決定しました(改めて文字にすると字面が異常)。そして、Travis Japan はソロコンだということが発覚しました。全員分何としてでも見ようと誓いました。

 

 シンクロダンスが売りであり、7人でわちゃわちゃ仲良しこよしなTravis Japanがソロコンなの、トラジャの新境地開拓な感じでワクワクしました。でも一方で、正直なところ7人のTravis Japanも見たい、そして全くバックがつかないメンバーもいるということで若干の不安があったりもしました。まぁ、ソロコンが始まってしまえば、そんな不安は吹っ飛ぶし、そんなふうに感じてしまった自分を恥じます。

 

(1)川島如恵留 Summer Paradise 2020【8/1(土)15:00】

■トップバッターとしての配慮がありつつも、個性が溢れるコンサート

 まずはは川島如恵留さん。トップバッターということもあり、誰も置いてきぼりにしない配慮が行き届いていたなと思った。私は生まれて20年以上ジャニーズと無縁の人生を歩んできたので、掛持ち先のキスマイ以外の楽曲はほぼほぼ分からないんだけれど、そんな私でもなんだかジャニーズの概念が感じられるコンサートだった。世間一般にも知られている定番曲がセトリ入りしていたり、舞台チックなジャニーズぽさを感じる演出があったりしたからかな。ジャニーズが何たるかを教えてくれる非常に紳士なコンサートだった。それから、トラジャ オリ曲が3曲セトリ入りしていて、ジャニーズJr.のサマパラのトップバッターでもあり、「Travis Japan」のトップバッターであることへの気概も感じた。

 ただ、一方で「川島如恵留」という人間の個性と才能も大爆発していた。ソロコン未経験者でソロコンとは何ぞやという感じだったので、当たり前だけれどとにかくこれは如恵留くんのコンサートなんだってことだけは強く胸に刻んで臨んだのだけれど、想像を遥かに超えて「川島如恵留」という人間が詰まっていた。

 舞台使用楽曲では、如恵留くんの独特のクラシックバレエぽい踊り方、手先までの美しさか輝いていたと思う(Dreamerは2018年9月帝劇が蘇って泣いちゃった。キラキラな世界で最高のショーの幕開けって感じで震えた。)。ピアノも弾けたんですね。それから、手話を使ったメドレー。Unique Tigersの映像では、自身がオタクであり、かつTravis Japanというアイドルグループのオタクでもある川島如恵留の個性が存分に発揮されていたと思う。笑

 如恵留くんは一体武器をいくつ持っているんだろうなぁ。もちろん歌もダンスも安定的に素晴らしい。生配信なの???とふと感じてしまうくらいの歌声の安定感。ビブラートの効いた甘くて優しい歌声(なんかの曲の口を大きく開けて歌ってるときの喉の奥の震えが美しかったな。)。ダンスもアクロバットもキレッキレ。そのうえでさらに彼はたくさんの武器を持っているし、たぶんこれからもそれらを磨いていく。

■愛と才能でそのうち世界を救うのでは(大真面目)

 Travis Japan、メンバー、ファン、後輩たち、ジャニーズ事務所、そしてもうなんか世界への愛が溢れたコンサートだったなぁとも思った。MCでは、忍者の後輩くんたち全員の名前をまずは知ってほしい。そして覚えてほしい。さらに全員の魅力を知って欲しい。この子は~。あの子は~。母より。みたいな後輩への愛を感じた。答えきれなかったボックスいっぱいの質問に対しては、のえまるという名のはてブロですべて回答してくれるということで、笑った。

 最後の挨拶。トラジャは皆たぶんあまり口が達者ではないけれど、如恵留くんはその知性(とオタクならではの表現力)で、TravisJapanとファンへの溢れる愛を丁寧にわかりやすく伝えてくれる。そして、その表現してくれる愛は本物であることを確信できる。挨拶の後、夢ハリ「2番」の披露。最後のメッセージは「今日も健やかでいてくれて本当にありがとう」。なんていうか、如恵留くんは聖母のようなすべてを受け入れてくれる愛を感じるんだよなぁ。

 手話の演出、パラマニアに出演しているから、そういった方面にも関心があるのかな。24時間テレビじゃないけれど、方向性を間違えると一種の押しつけがましさを感じさせてしまう恐れもあるんだろうけれど、如恵留くんに関してそんな心配はないんだろうと思う。如恵留くんの人柄なんだろうな。話が大きくなりすぎているけれど、如恵留くんが持つ万物への愛みたいなものと、彼の努力と才能で、これからいろんなものを救っていくようなそんな気がした。

 でもでも、そんな完璧すぎる如恵留くんだけれど、最高にキュートなアイドルでもあった。薄々思ってたんだけど、実は如恵留くん、トラジャメンバーでシメちゃんと争うくらいかわい子ぶりっ子が得意なのではと思う。いや、ぶりっ子じゃなくてたぶん本質的にかわいい人だ。テヘッとかエヘヘッみたいな笑い方にトキメキが止まらなくてスーパー女子ドルだなって思った。デジわ嬉しいなってひょこひょこと会場を駆け回る様子は妖精さんだった。逆接使いすぎて、圧倒された、素晴らしいコンサートだった!!!!

 

(2)中村海人 Summer Paradise 2020【8/2(日)12:00/18:00】

■きみのこれからにココロオドルヨ!

 私のいとしの推し中村海人くんことうみんつ!私は彼のことをかわいいかわいい大学生の息子だと思ってる節があるので、今回の公演を見てひっくり返った。彼の自己プロデュース力は半端ないと心得て臨んだんだけれども、ひっくり返った。バックなし不安に思っちゃってごめんなさい。1人きりの空間をしっかり自分のものにしてた。

 まずやっぱり彼はオタクの需要が分かってる。グループや自分を俯瞰で見れてるのが本当に強いし、オタクの心が完全に見透かされていて怖くなる。欲しい演出をくれるし、欲しい言葉も放ってくれる(何とは言いませんが)。ここ数日で気付いたんだけれど、前半の楽曲を聞きながら眠ると快適です。あとヒモキャラ属性も上手に使ってるよね。それから公演ごとに言葉や演出に若干違いを出すのもファンには嬉しいよな(みんなやってるかな)。18:00公演では、満を持しての閉店ガラガラセールをしてて可愛い。前ボタンあけてくれてありがとう。

 ただ、ファンの需要に応えつつも、中村くんのなりたい男像、アイドル像が詰め込まれたコンサートでもあったと思う(需要と重なり合う部分もあるかな)。中村くんがこれから先個人として目指していく姿、見せたい世界観が見えたような気がした(+α恋愛感も垣間見えて苦しかったです。)。なんか初めて見る表情があって、オジサンびっくりしちゃったよ。そんな顔もできるんだねぇ。そんな表現もできるんだねぇ。

 偏った見方になってしまうけれど、掛け持ちキスマイ担としては、北山宏光くんへの憧れ?リスペクト?が感じられた気がして嬉しかった。北山くんをおそらく憧れの矛先の一つとしてくれているのは、見守るオタクとしてすごく安心できる。ちょいちょいうみまるにも登場してたよね。北山くんはアイドルとしても人間としてもすごくかっこよくて信頼できる男だからね(わたし何様でしょうか、ドウモスミマセン)。キスマイのバックについて後ろ姿を見て、素直に吸収してすくすく育ってくれたんだなぁ良い子良い子と思って嬉しい(北山くん「優しい雨」だから傘持ってたのに、うみんつ、脈絡なく傘持ってて素直でかわいい。とてもかっこよかったけどな。)。

 それから、私は中村くんを好きになって間もないけど、歌も上達したんだろう。正直なところ、歌に関してはあまり安定している印象はなかったし、本人も歌唱力を気にして歌もっと頑張りたいと言っていた。けれど、この日の公演では声量が安定して、音程のズレもほとんど感じられなかったくらい、素晴らしかった。低温の響く歌声、かといって高音もちゃんと出る(如恵留くんより)。「sugar and salt」のラップ良かったよね。変化が感じられたのは昨年のサマパラでも披露した「君の瞳の中に見えた丸くて青い星」なのかな。他にも堂本剛くんの「溺愛ロジック」ではこんな歌い方もできちゃうんだって惚れ惚れしちゃったし、「Together Now」はのびのび歌ってて胸がぎゅーっとなった。うみんつのことだから、我々には見えない努力の成果なのかな。ゲームしてたと言ってた時間の何割かはボイトレしていたのでしょうか???

 喋り出すとポヤポヤなのは相変わらず。一人で一生懸命に盛り上げようとしていて可愛い。活舌は相変わらずだし、ときどき日本語がおかしいのがいとおしい。一生懸命に喋っているときのうみんつは弟感がすごいんだよなぁ(ハケンの品格YouTubeでも一生懸命に喋っていて弟であった。)。見学のトラジャメンバーがステージに出てきたときはうみんつが嬉しそうでリラックスしてる様子で良かったねぇ(母の気持ち)となった。閑也くんこのたびもうみんつも包み込んでくれてありがとうだし、如恵留くんの興奮したはてブロ語り笑ったし、相変わらず良きしめんちゅだし(海「後ろの小物が分からん」シメ「小物言うなよ、俺と身長変わらないだろ」海「はい、厚底履いてます、この人」のだる絡み最高)。15:00公演は見てなかったけれど、宮近くんの粋なツッコミが炸裂してたようで何よりだ。

 そんなまだまだ可愛いうみんつだけれど(きっとこれからもこの独特の可愛さはあって本人もそれを売りにしてくんだろうと思うけれど)、きっとこれからもっともっと色気と男らしさを身につけて、今回の選曲のような楽曲がますます似合う男になっていくんだろうなと思う。中村海人くんの今後が楽しみで胸が熱くなる。ちょっと苦しくもなるけれど。ぜったい彼かっこいい中年になります!!!!

Travis Japanの物語、中村海人の物語

 V6「足跡」。トラジャは9人時代もそこからメンバーが減っていってしまった過程も決して無かったことにはしない。その日々も大切にして、力にして、今7人で未来に向かって歩んでる。歌詞がTravis Japanとマッチしすぎていた。中村くんの手描きのイラスト。桜の木から散る4枚の花びら。そして、木の下を歩く5人の足跡。後を追う2人の足跡。

 宮近くんが8.8スノストデビューのときに言っていた「残酷さもエンターテイメント」。私はどうしてもトラジャのうまくいかなかった部分を含めてその物語性に惹かれてしまう。中村くんもその物語性を大事にしている感じがする。この選曲とイラスト。頭の「DON'T WANNA DIE 」でもただ君と居たいよで指すのはTravis Japanの集合写真(宮近とのツーショットあり)だもん。

 翌日に宮近くんがちゃかまるで中村くんのソロコンの感想を書いてくれた。私は新規すぎるので、過去の中村くんは分からない。DVDやメイキング、雑誌を見て情報を集めるけれど、残念ながら、過去の中村くんを振り返ることはできない。でも、これまでの中村くんを振り返っることのできる、ずっと側で頑張ってきた宮近くんにあれだけの言葉をもらえるのって、本当にすごいことだと思う。これまでの中村くんの努力はとてつもないものだったのではないかな。ちょっとポンコツでメンタル弱めの男の子が、悔しさや責任をバネに必死に頑張って頑張って、今回のパフォーマンスがあると思うと、泣いちゃった。

 あと、「足跡」をしっとりクライマックスに持ってくるような構成も考えられたと思う。でも敢えてなのかそうしなかったところにもぐっとくる。この曲のあと、バッチバチにオタクをメロメロにするし、バッチバチに踊る。前を向いて強く立っている感じがして、かっこよくってかっこよくって。

 このソロコンを経て、Travis Japanの物語、そして中村海人くんの物語を目を離さず見ていきたいと強く思ったし、もっともっと応援していこうと誓った。